若い頃であれば、少しくらい「健康」と「病気」のバランスが崩れても、口腔内に致命的な悪影響がおよぶことはあまりないのですが、加齢とともに「少し悪くなった」「少し良くなった」を繰り返していくうちに、だんだんと口腔内の状態が悪くなっていき、最終的には入れ歯を入れなければいけなくなることがあります。その時になって初めて、人前で思いっきり笑えなくなる、食事が美味しく味わえなくなるなどのQOL(Quality of Life:生活の質)の低下を引き起こすようになります。特に高齢の方にとっては、食べることが生活の楽しみの多くを占めるかと思いますので、こうしたQOLの低下を招かないように、口腔内の状態を適切に管理して、健康を守ることが重要となります。