- HOME>
- 噛み合わせ
噛み合わせが悪くなると?

噛み合わせが悪くなると、単に歯のトラブルにとどまらず、顎関節の痛み、肩こりや頭痛、全身の不調につながることがあります。噛み合わせの異常を放置すると、歯の摩耗が進んだり、歯周病が悪化したりと、健康全般に悪影響を及ぼしかねません。
歯医者の治療後に噛み合わせがおかしくなる原因
「歯医者に通った後から噛み合わせが変になった気がする」という声は、決して珍しくありません。歯科治療が原因で噛み合わせが変わってしまうケースとして、以下のようなものが考えられます。
詰め物・被せ物の高さが合っていない
虫歯治療で詰め物や被せ物を入れた際に、その高さが微妙に合わないことがあります。歯科医師が調整をおこなっても、治療直後には違和感を覚えにくく、日常生活の中で徐々に気になってくるケースも少なくありません。
高すぎる場合:噛むたびに特定の歯に過度な負担がかかり、顎関節にも影響を与えることがあります。
低すぎる場合:反対側の歯に負担がかかり、噛み合わせのバランスが崩れる可能性があります。
抜歯後の放置
親知らずや虫歯で抜歯をした後、そのまま放置すると、隣の歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びたりすることがあります。その結果、全体の噛み合わせが乱れ、顎関節や周囲の筋肉にも負担をかけてしまいます。
インプラントや入れ歯の影響
インプラントや入れ歯が適切にフィットしていないと、噛み合わせのバランスが崩れる原因となります。特にインプラントは骨としっかり結合するため、一度ずれてしまうと元に戻すのが難しく、噛み合わせに大きな影響を与えます。
歯医者の治療以外で噛み合わせが悪くなる原因
歯科治療が直接の原因ではなくても、以下のような理由で噛み合わせに異常が生じることがあります。
歯ぎしりや食いしばり
就寝中の歯ぎしりや日中の食いしばりが続くと、歯がすり減ったり、特定の歯に強い力が加わったりすることで噛み合わせが変わることがあります。
姿勢の悪さ
猫背やスマホの長時間使用による前傾姿勢が続くと、首や肩に負担がかかり、結果として顎の位置がズレることがあります。
老化や歯周病
加齢によって歯がすり減ったり、歯周病で歯茎が下がったりすると、噛み合わせの高さが変わり、バランスが崩れることがあります。
噛み合わせの異常を放置するとどうなる?
噛み合わせの悪さを放置すると、次のような症状が現れることがあります。
顎関節症
顎関節に負担がかかり、口を開けるときに「カクカク」と音がしたり、痛みを伴ったりすることがあります。
肩こり・頭痛
噛み合わせがズレると、首や肩の筋肉に無理な力が加わり、慢性的な肩こりや頭痛の原因になります。
歯の摩耗や歯周病
噛み合わせが悪いと、特定の歯に強い力がかかり、すり減ったり、歯周病が悪化したりすることがあります。
胃腸への影響
しっかり噛めないと、食べ物を十分にすりつぶせず、消化器官に負担がかかります。
- 口を開けるときに顎の関節が鳴る
- 食事中に左右どちらかばかりで噛んでいる
- 強く噛みしめることができない
- 前歯で麺類やレタスを噛み切れない
- 抜けたまま放置している歯がある
これらの項目に当てはまる場合、噛み合わせに問題がある可能性があります。
噛み合わせの治療方法
噛み合わせの異常に対する治療法は、症状や原因によって異なります。主な治療法をご紹介します。
咬合調整
歯を削って高さを調整し、噛み合わせを整える方法です。削る量はごくわずかですが、慎重におこなう必要があります。
矯正治療
ワイヤー矯正やマウスピース矯正を用いて、歯の位置を正しい位置に動かし、噛み合わせを整えます。
補綴治療
ブリッジやクラウン、インプラントを使用し、噛み合わせを補正する方法です。歯が抜けた部分を補う場合に適用されます。
顎関節症の治療
マウスピース(スプリント)を装着することで、顎関節への負担を軽減し、噛み合わせを調整します。
自分でできる噛み合わせのセルフチェック
噛み合わせに違和感がある場合、次のセルフチェックを試してみましょう。
- 口を開けるときに顎の関節が鳴る
- 食事中に左右どちらかばかりで噛んでいる
- 強く噛みしめることができない
- 前歯で麺類やレタスを噛み切れない
- 抜けたまま放置している歯がある
これらの項目に当てはまる場合、噛み合わせに問題がある可能性があります。
早めの受診が大切

噛み合わせの異常は、放置すると症状が悪化し、日常生活にも支障をきたすことがあります。「少し違和感があるだけ」と思っていても、実際には治療が必要な場合もあります。
噛み合わせに違和感がある場合は、早めに歯科医院で相談することが大切です。ご自身のライフスタイルに合った適切な治療法を選ぶことで、健康的な口腔環境を維持しましょう。